こんにちは。日本マイクロソフト Internet Explorer サポート チームの張替です。
今回は、Internet Explorer のバージョン アップをご検討いただいているお客様からよくいただくお問い合わせの中で、ファイルをダウンロードするときの画面表示についてご紹介します。
Internet Explorer 11 (Internet Explorer 9 以降) では、ファイルをダウンロードする時に表示される画面は以下の 3 つの種類があります。
【ダウンロード マネージャー (ダウンロードの表示と追跡)】
上記 3 つの画面のうちどのタイプが表示されるかは、以下の条件によって変わります。
- ウィンドウの種類
- HTTP 応答のヘッダー”Content-Disposition: attachment” の付加状況
- ファイルの種類 (COMで開けるファイルかどうか)
これらの条件と表示されるタイプをまとめると以下のようになります。
通常ページ (window.open含む) | showModalDialog 関数 (showModelessDialog関数) | |||
attachment あり | attachment なし | attachment あり | attachment なし | |
COM で開ける (※1) | 通知バー | ダウンロード ダイアログ (※2) | ダウンロード マネージャー | ダウンロード ダイアログ (※2) |
COM で開けない | 通知バー | 通知バー | ダウンロード マネージャー | ダウンロード マネージャー |
IE8 と同様のダイアログ ボックスを IE11 で実現したいというお問い合せをいただきますが、IE11 では、IE9 から導入されたダウンロード マネージャー機能によって上記 3 つのいずれかの表示となりますのでご了承ください。
※1「COMで開けるファイル」とは
ファイルの拡張子に関連付けられているアプリケーションが COM のインターフェースを持っており、 IE から COM 経由で呼び出すことが出来る場合に「COMで開けるファイル」と判定されます。 一般的には Office ファイルなどです。
※2 コンテンツのつくりによっては PDF ファイルなどブラウザ上に直接表示する場合があります。
(ご参考) Internet Explorer でダウンロード マネージャーを使う
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/using-download-manager-internet-explorer#1TC=windows-7