こんにちは。Internet Explorer サポート担当の太田です。
今回は IE の新しいバージョンを自動的にインストールさせない方法について紹介させていただきます。
IE の新しいバージョンを自動的に更新させないためには 2 種類の方法がございます。
1. IE の設定 [バージョン情報] から自動インストールの旨のチェックを外す。
2. Blocker Toolkit を使用する。
これらは Windows Update のみに有効で、WSUS や SCCM で管理されている環境では有効ではございません。
今日はこられらの設定における、それぞれの動作についてご紹介させていただきます。
0. 既定の状態
1. IE の設定における、[バージョン情報] から自動インストールのチェックを外す
2. Blocker Toolkit を使用する
それでは、実際に Windows7 の IE10 環境で IE11 に更新されないようする方法を、順に確認してみます。
0. 既定の状態
まずは既定の設定の状態です。
IE 上の設定のマークより [バージョン情報]の項目にて、「新しいバージョンを自動的にインストールする」にチェックが入っています。
この項目は通常の Windows Update を実施したときの動作に影響がでるものです。
(個別に IE から、IE の新しいバージョンが出ていないか定期的にチェックするものではございません。)
では、この状況で Windows Update を実施してみましょう。
結果として「重要」な更新として表示されます。
このため、Windows Update の設定にて「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」としている場合には
自動インストールの対象となります。
1. IE の設定 [バージョン情報] から自動インストールの旨のチェックを外す
次に、上記の [バージョン情報]から「新しいバージョンを自動的にインストールする」にチェックを外してみます。
この状況で Windows Update を実施してみましょう。
結果として「オプション」項目に入りました。
このため、基本的にはインストールは自動的にされない状態となります。
インストールしたい場合には、チェックを入れて意図的にインストールを行います。
2. Blocker Toolkit を使用する
各バージョンでもリリースされている自動配布の無効化ツールキット IE11 の Blocker Toolkitを導入してみます。
サイトよりダウンロードを行い、手順に従い適用を行います。
コマンド プロンプトで「ie11_blocker.cmd /B」と入力し、Enter キーを押します。
この状況で Windows Update を実施してみましょう。
結果として「重要」にも「オプション」にも表示されない状況となりました。
これだと Windows Update からはインストールが出来ない状態となります。
なお、今回は Windows 7 での IE11 をブロックするご紹介でしたが、
Blocker Toolkit はブロックしたい全てのバージョンに対し、それぞれ適用する必要がございます。
例えば、IE8 環境にて、IE8 以降のバージョンをブロックしたいのであれば、
IE9, IE10, IE11 の全ての Blocker Toolkit を適用する必要があります。
Internet Explorer 11 自動配布の無効化ツールキット
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40722
Internet Explorer 10 自動配布の無効化ツールキット
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=36512
Internet Explorer 9 自動配布の無効化ツールキット
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=179
Internet Explorer 8 自動配布の無効化ツールキット
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3060
ご紹介は以上となります。
ご状況に応じてお使いいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。