こんにちは。Internet Explorer サポートの 張替 です。
今回はお問い合わせいただくことが多い、アドオンの有効/無効を一括管理する方法を紹介します。
業務で使用するために「有効」にしなければならないアドオンや、ユーザーに使わせないように「無効」したいアドオンを一括で管理したいけどどうすればいい!?という課題に対して、アドオンの有効化については先日以下のブログ記事を公開しましたが、同様に「アドオンの一覧」のポリシーを使って無効化もできますのでスクリーンショットも交えて紹介したいと思います。
Internet Explorer 11 への移行 - よくあるお問い合わせ ~ アドオンの有効化
http://blogs.technet.com/b/jpieblog/archive/2016/01/07/3658592.aspx
では、さっそく、やってみましょう。
まずは「有効」もしくは「無効」にしたいアドオンの Class ID を調べる必要があります。
今回はよくお問い合わせいただく「Flash Player を無効化したい」場合を例にしますが、ほかのアドオンも同様の手順で管理できます。
IE の画面右上の歯車のアイコンをクリックし、表示されるメニューの中から [アドオンの管理] をクリックします。
[アドオンの管理] 画面が表示されたら、画面左側の [表示] を "すべてのアドオン" に切り替えて、右側のリストから "Shockwave Flash Object" をダブルクリックします。[詳細情報] 画面に表示される "Class ID" を確認します。
この Class ID の値 "{D27CDB6E-AE6D-11CF-96B8-444553540000}" (括弧も含む) をポリシーに設定するのですが、正確に入力するために [コピー] ボタンをクリックしてクリップボードにアドオン情報をコピーしてメモ帳などに貼り付けて保存しておくと便利ですよ。
Class ID を確認したらいよいよポリシーを設定します。
「アドオンの一覧」ポリシーは、[コンピューターの構成] もしくは [ユーザーの構成] > [管理用テンプレート] > [Windows コンポーネント] > [Internet Explorer] > [セキュリティの機能] > [アドオン管理] にあります。
[アドオンの一覧] をダブルクリックし、ポリシーの編集画面を開きます。
画面左上で [有効] を選択し、下のオプションにある [表示] ボタンをクリックします。
[表示するコンテンツ] 画面で [ 値の名前] にアドオンの Class ID を括弧も忘れずに正確に入力します。先ほどアドオン情報をテキスト ファイルで保存していればコピペで済みます。
[値] には以下の 3 つのうちいずれかを設定しますが、今回の例ではアドオンを無効化するので "0" を入力します。
値 | 意味 |
0 | アドオンを無効にします。ユーザーは変更できません。 |
1 | アドオンを有効にします。ユーザーは変更できません。 |
2 | アドオンを有効にします。ユーザーは [アドオンの管理] 画面で有効/無効を自由に変更できます。 |
入力が終わったら、[OK] ボタンをクリックして [表示するコンテンツ] 画面を閉じ、さらに [アドオンの一覧] 画面も [OK] ボタンをクリックして閉じます。これでポリシーの設定ができました。
あとは、このポリシーをクライアントに配布して指定したとおりにポリシーが無効化されているか確認してみましょう。
ポリシーを適用したクライアントの IE でアドオンの管理画面を開きます。以下のように、[状態] が "無効" で、[有効にする] ボタンと [無効にする] ボタンがグレーアウトとしてユーザーが変更できない状態になっていれば無事設定完了です。
いかがでしたか?
今回紹介した手順と同様の方法で任意のアドオンについて有効/無効を一括管理できますので、ぜひこの機能を活用してください!
なお、今回の内容は以下の TechNet サイトにも情報がありますので併せてご覧ください。
管理用テンプレートとグループ ポリシーを使用したアドオンの有効化と無効化
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn454941.aspx